霧状酸化剤注入工法 その他の用途

その他の用途

霧状酸化剤注入システム”D-01”

霧状酸化剤注入工法は、圧縮空気と液状酸化剤を衝突させ10〜30µmの微細な霧状の酸化剤を発生させることが出来ます。中でも、10µm以下の超微細な霧は固体に衝突しても跳ね返りすぐには液化しない特性を持っています。これらの特性を生かし、埋立層内部への注入だけでなくさまざまな場所での利用が期待されています。
ここでは、霧状酸化剤注入工法の利用が期待できる場面をご紹介します。

気層での利用

霧状酸化剤注入工法は、酸化剤を微細な霧状で発生させるため接触面積が広く、メタンや硫化水素等のガスとの接触効率が高まり、効率よく酸化分解できることから気層での悪臭対策等に利用が期待できます。

水中での利用

霧状酸化剤の中でも10µm以下の超微細な霧は、固体に衝突しても跳ね返りすぐには液化しない特性を持っています。 この特性は、固体に対してだけでなく水中噴霧でも全ては液化しないことが確認されております。

爆気による汚濁液の浄化の場合、空気を送り込むことにより汚濁液自体は好気性となり浄化されますが、汚濁液中のメタンや硫化水素がガス化し大気へ放出され、悪臭被害やひどい場合は健康被害を発生させる場合があります。 それに比べ水中で霧状酸化剤を噴霧した場合、粒径の比較的大きな霧状酸化剤は汚濁液に接触するとすぐに液化し直接的に汚濁液自体を酸化分解しCODやBOD濃度を低減させます。 それに加え、一部の超微細な霧は生成ノズルから噴出される気泡に閉じ込められたまま上昇し水面で弾け、中に詰まっていた超微細な霧状酸化剤を大気へと放出させ、水面に霧状酸化剤の層を形成します。圧縮空気の爆気効果により汚濁液中に溜まっていたメタンや硫化水素がガス化して大気へ放出される際、水面にできた霧状酸化剤の層に接触することによりガス自体を酸化分解するため悪臭被害も防ぐことが可能となります。

水中での霧状酸化剤注入状況